vol.7 ディズニーで再会の夢
湾岸道路を東京方面から走ってくると、旧江戸川の河口付近にかかる橋粱を渡り、 都県境の標識を左に見ながら浦安に入ります。
その直下にひろがる広大な埋立て地は計画ならびに埋立て工事中を通してしてC 地区とよばれてきた地域で、今は舞浜という地名がついています。この舞浜地区は、 すでに開園を決定している東京ディズニーランド約八三ヘクタールをはじめ、 その関連のホテル建設用地などが計画配置されているところです。
現在は東京ディズニーランドの建設に必要な地盤改良工事が着々とすすめられており、1月下旬に視察したときにはすでに、未来の国のスペースマウンテンやおとぎの国のホンティング・マンションなどのアトラクションの建つ地点の掘削や土質改良などが盛んにおこなわれていました。
ところで、埋立てが行われる前のこの付近は、大三角・小三角と呼ばれる三角州や、その周辺の浅瀬のつづく浜でした。ヨシの一面に繁った三角州は多くの野鳥た ちの営巣の場となり、またゴカイや砂地に住む小動物が豊富ですので、餌場としても絶好の場所であったのです。
オオヨシキリ、コヨシキリ、セッカ等をはじめ、水鳥たちの多くもここに集まっ てきました。埋立てによって地形的には全く変わってしまったのですが、まだ開発の進んでいない地区には当時を偲ぶ”ヨシ~の原がつづいています。
この地域、工事中のため立ち入り禁止になっていますが、許可を得て、先日野鳥探索をしてみました。枯れかかったヨシは、町からの指導があったのでしょうか、きれいになぎ倒され、原全体が一望される状態になっていました。
何か淋しい感じがしましたが、半面冬の草原を散策する気分を味わうことが出来ます。 サクッサクッと枯れ葉を踏む音に、20メートルほど前のくぼみの中から一羽 の鳥が低く飛び上がり、そこからまた10メートルほど先に舞いおりました。
近づいて良く見ようと思うと、チョンチョンといった足どりですぐに逃げ去ってしまいます。望遠鏡を取り出して、冬の渡り鳥ツグミであることを確認、写真を撮りたい一心でいつの間にか追いかける形になってしまっていました。
好物のミミヅか何か、土中の虫をあさっているようで、枯れ葉の下の土をほじっては。私の方を意識してまた走り出します。 それはちょうど鬼ゴッコでもしている子どもと大人の光景に似ているのではと私自身思いながら、舞浜に遊んだ楽しい冬のひと時でした。
3年後の4月にオープンする予定の緑多き東京ディズニーランド、その中でまた多くの野鳥と人間が再会できることを夢みながら……。
その直下にひろがる広大な埋立て地は計画ならびに埋立て工事中を通してしてC 地区とよばれてきた地域で、今は舞浜という地名がついています。この舞浜地区は、 すでに開園を決定している東京ディズニーランド約八三ヘクタールをはじめ、 その関連のホテル建設用地などが計画配置されているところです。
現在は東京ディズニーランドの建設に必要な地盤改良工事が着々とすすめられており、1月下旬に視察したときにはすでに、未来の国のスペースマウンテンやおとぎの国のホンティング・マンションなどのアトラクションの建つ地点の掘削や土質改良などが盛んにおこなわれていました。
ところで、埋立てが行われる前のこの付近は、大三角・小三角と呼ばれる三角州や、その周辺の浅瀬のつづく浜でした。ヨシの一面に繁った三角州は多くの野鳥た ちの営巣の場となり、またゴカイや砂地に住む小動物が豊富ですので、餌場としても絶好の場所であったのです。
オオヨシキリ、コヨシキリ、セッカ等をはじめ、水鳥たちの多くもここに集まっ てきました。埋立てによって地形的には全く変わってしまったのですが、まだ開発の進んでいない地区には当時を偲ぶ”ヨシ~の原がつづいています。
この地域、工事中のため立ち入り禁止になっていますが、許可を得て、先日野鳥探索をしてみました。枯れかかったヨシは、町からの指導があったのでしょうか、きれいになぎ倒され、原全体が一望される状態になっていました。
何か淋しい感じがしましたが、半面冬の草原を散策する気分を味わうことが出来ます。 サクッサクッと枯れ葉を踏む音に、20メートルほど前のくぼみの中から一羽 の鳥が低く飛び上がり、そこからまた10メートルほど先に舞いおりました。
近づいて良く見ようと思うと、チョンチョンといった足どりですぐに逃げ去ってしまいます。望遠鏡を取り出して、冬の渡り鳥ツグミであることを確認、写真を撮りたい一心でいつの間にか追いかける形になってしまっていました。
好物のミミヅか何か、土中の虫をあさっているようで、枯れ葉の下の土をほじっては。私の方を意識してまた走り出します。 それはちょうど鬼ゴッコでもしている子どもと大人の光景に似ているのではと私自身思いながら、舞浜に遊んだ楽しい冬のひと時でした。
3年後の4月にオープンする予定の緑多き東京ディズニーランド、その中でまた多くの野鳥と人間が再会できることを夢みながら……。