中国語短期留学の旅
6月5日 前夜の後遺症で、朝食は抜き、馬先生の二度目の授業を受ける。昼食も抜いて午後からは中国文化研修で選択した「水墨画」の授業を張先生から約一時間半にわたって受ける。張先生は50代前半の男性で、話し言葉は中国語のみ、文字どおり「手ほどき」の指導であった。「竹に始まり、竹に終わる」といわれる水墨画、竹の幹、枝、特に葉の基本形を、黒板を使いながら丁寧に教えてくれた。放課後(3時頃)持参したインスタントラーメンで遅い昼食をとる。体調を整えるため、夕食も持参品を使った軽食ですませ早めに就寝。 6 月6日 今日は王先生の担当。大学生の森田君が上級クラスへ移り、フランス人3名を含め7人での授業。午後は近くの大型スーパーへ徒歩で出かけ、水墨画を自習するために必要なもの(筆、和紙、墨汁ほか)を買った。隣の席の寺田さんから授業中「宿舎の先輩2名と森田君と外出し、夕飯を皆で食べにいこうと誘われているので、ご一緒しませんか」とお誘いを受けた。森田君が明後日、帰国すると聞いていたので、送別をかねて会食できればと喜んで参加した。お奨めの餃子専門店を探し当て、一同5人楽しい夕食会になった。(割り勘で、森田君分を含め一人あたり40元日本円に換算して約800円と安い)帰りは2台のタクシーに分乗、ホテル・宿舎に帰る。 6 月7日 ホテルで朝食バイキング。午前中馬先生の授業、大分耳が慣れてきた感じで、何とかついていけるのではと思う。寺島さんと先日も利用した「五月五日」で昼食をとる。若いウェイトレスも覚えており、オーダーも前回よりはスムーズにいった。午後は張先生の指導による水墨画、自習のかいがあったようで、筆遣いも一歩前進。夕刻学校周辺の散策を1時間程して、帰り路、日本料理・鉄板焼の看板のある「武之助」という店に入る。「いらっしゃいませ」とイントネーションが少し違うが懐かしいウェイトレスの声、座敷にあがりゆっくり夕食を楽しむ。いろいろ飲み食いして70元(日本円で1100円)は安い。しかし現地の人から見れば高価で贅沢なことだと思う。ホテルから約5分のところ、歩いて帰り就寝。
6月10日 馬先生による授業、四方さんと松尾さんの女性2人が上級クラスに移り、新しく山口さんという男性がこの日から加わるって6人で講義を受ける。山口さんは、既に大分中国語を勉強しているらしく、新入生でありながら私たちより理解が早い。授業終了後、ホテル室内で昼食(主として残飯を整理)をとる。休息を兼ね外出せずに、インターネット、メール受送信等で過ごす。夕刻携帯電話のプリペィードカード購入のため外出。帰り際に中国飯店「五月五日」で夕食。10時就寝。
6月12日 午前中、中国語授業 馬先生の授業もこの日を含めあと2回。まだまだという感じであるのに経過した時間のはやいこと。午後は張先生の水墨画、竹から菊と蘭に移り、難しいが興味深い。放課後、4時頃ホテルを出てバス、地下鉄で「西単」へ。先日行った「北京図書大厦」で中国語辞典。教材対応学習用テープ、「唐詩」等を購入。疲れを感じホテルに帰り休憩。7時頃、携帯電話カード購入のため外出、その取扱店から50m程先の日本料理店「百万石」には入り夕食をとる。一定料理をのぞき食べ放題、飲み放題で100元というコースを注文、日本語をよく話す韓国出身の女性店長との懇談を含め、9時過ぎまでゆったりとした時間を久方ぶりのご馳走とともに過ごすことが出来た。 10時30分就寝。 6月13日 午前中王先生の最後の授業を受ける。先生から「よく頑張りました。大分中国語らしい発音になりました。また、勉強に来てください。」というような感じの励ましを受けた。昼食後、午後1時頃から2時頃までホテル自室内で、水江駐在員と15日からの承徳への旅行についてと、帰国時関係のことについての打ち合わせをする。その後4時頃までインターネット関係と承徳旅行に持参するもの、ホテルに残していくものの大まかな荷物分けをした。何となく疲れを感じたので、ホテル内3階の足マッサージを受ける。夕飯はホテル内の中国料理店でとり、就寝。
6月16日 6:30モーニングコール、7:30朝食、8:20ホテル出発。 この日は外八廟を観光する。最初に『棒槌山』に登る。リフト乗り場までマイクロバス(専用借り上げ車)で行き、20分程の長距離リフトに乗る。その間も素晴らしい展望が展開する。リフトを降りて、約15分の登り路、頂上展望箇所につく。白馬に乗って記念撮影(手持ちのカメラに納めるのだが、1度シャッターを切ると2元)その後、棒槌山野な名のいわれになっている高さ約30mの巨石(その形が男性のシンボルに似ている)ガイドの孔さんの話では、この岩肌に触れると120歳まで生きられるとのこと、女性にはまた違ったご利益があるらしく、多くの女性がかわるがわる岩肌に触れ、記念撮影をしていた。私もご利益はともかく岩肌に触れ孔さんにお願いして記念撮影。登り同様リストを使い下山。次に普楽寺に行く。各少数民族の統治を目的に清朝が建てたもの。天王殿、紀年殿と見て回る。このお寺で注目すべきものは男女合体仏である。いくつかの合体仏があり、そのひとつひとつに言われがあるそうだ。北京郊外の「頤和園」にも合体仏があるが、公開はしていないとのこと。参観後市内で昼食。 ホテルで約1時間半の休憩をとり、2時から午後の観光を開始。「大仏寺」を参観する。大仏寺はガイドブックには『普寧寺」と書かれこれが正式名称、世界最大の木造の観音仏があるので一般に大仏寺というそうだ。建物は南北に並び、南側半分が中国式寺院。奥の北側半分がチベット式寺院になっている。なんといっても高さ22.3m、腰回り15m、重さ110tの千手千眼観音菩薩像は圧巻で、その両脇には高さ15.6mの善財・龍女の弟子像がある。「須彌福寿之廟」パンチェンラマ・ミャオに行く。パンチェンラマ・ミャオは、外八廟の中で最も保有状態が良く、チベット様式の主要な建物に中国様式の鐘鼓楼や牌楼等が配置されており、それが見事に調和している。中でも大紅台が中心的建物で、ここにパンチェンラマ・6世が滞在し読経を行った「妙高荘厳殿」がある。最北部の最も高いところには、瑠璃宝塔がある。これは杭州の六和塔を模して造られているとのことである。 夕刻5時前にホテルに戻り入浴、休息後ホテルのすぐ近くの飯店で中華料理の夕食をとる。明日は北京に戻る承徳最後の晩餐、リクエストをして鯉の料理を入れてもらうなど、おいしく戴いた。8時前にホテルに戻り、孔さんに紹介してもらったマッサージの姜先生に来てもらい約45分マッサージを受け、10時就寝。
6月18日
6:00起床、帰国準備(荷造り等)をして朝食、久方振りに洋風ビュッフエスタイルでとることが出来た。10:00地下鉄で「天安門東」へ。中国歴史博物館で開催中の特別二展(夏時代・契丹王朝)を足早に観賞。11:45ホテルに戻りチエックアウト。国際交流事業団派遣員水江氏とロビーで待ち合わせ急いで空港へ。搭乗チエックインを済ませ、空港内で軽い昼食をとり機内へ。フライトが定刻より大分遅れその結果午後8時成田空港着。雨脚強くタクシーで帰ることにした。運転手さんにワールドカップ決勝リーグ出場をかけた試合の結果を聞く。「残念ながら負けました」とのこと。9時30分頃無事帰宅。楽しく有意義な旅は終わった。
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